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てんかん

Epilepsy

てんかん|調布駅の心療内科・精神科・メンタルクリニック|調布聖美会クリニック

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Epilepsy

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てんかん

てんかんは脳内の神経細胞の過剰な電気的興奮によって、意識障害やけいれんなどの症状を発作的に起こす慢性的な病気です。脳の神経細胞は調和を保ちながら電気的に活動していますが、神経細胞の過剰な興奮によってこの調和が突然乱れたことによっててんかん発作がおきます。てんかんは成人になるまでに発症することが多いですが、高齢で発症することもあり、年齢、性別に関係なく発症することがある病気です。
神経細胞の過剰な興奮は脳のさまざまな部位に起こるため、その脳部位に応じて、けいれん、意識消失、感覚や感情の変化、特殊な行動など症状はさまざまです。ただし、患者様ごとに発作の症状はほぼ一定で、同じ発作が繰り返し起こることが特徴です。

てんかんの原因

症候性てんかんでは、脳に何らかの障害や傷があることによっててんかん発作がおきます。その原因としては、周産期の障害、脳炎、髄膜炎、脳出血、脳梗塞、脳外傷などがあります。
これらの病気がなく、さまざまな検査をしても異常がみつからないてんかんもあり、特発性または潜因性てんかんと呼ばれています。糖尿病や脂質異常症などを発病しやすい家系があることは広く知られていますが、特発性てんかんでも何らかの体質、素因が発病に関わっていることが推定されています。

てんかんの主な症状

  • 意識を失う
  • 体が一瞬ピクンと動く
  • 突然光が見える
  • 突然音が聴こえる
  • 体の一部がしびれる
  • 短い時間、頭痛や吐き気が起こる
  • 突然体が硬くなりけいれんする

てんかんの治療

てんかんの発作症状は通常は数秒から数分間にすぎないため、発作がおこっている時以外は、普通の日常生活をおくることが可能です。しかし、短い時間でも意識が消失を含むさまざまな発作症状を呈することは、患者様にとって日常生活、社会生活の大きなハンディキャップとなります。したがって、てんかんの治療では、てんかん発作の抑制、特に生活に支障を与える発作の回数をいかに減らすかが主要な目標となります。
てんかん発作を抑制、消失させるためには抗てんかん薬による薬物療法が重要です。どのような抗てんかん薬が効果的かは、てんかん発作型によって違いがあります。したがって、てんかんの診断は、てんかんかどうかの診断に続いて、どのようなてんかん発作型かを診断していきます。
抗てんかん薬は長期間服薬を必要とすることが多いため、できるだけ単剤での治療を目指しますが、単剤でてんかん発作がコントロールできるのは約60%ともいわれ、発作のコントロールが難しい場合は,最終的に2剤以上の薬剤が必要になります。発作が難治性の場合は、外科的手術適応の有無を判断するためてんかん専門施設にご紹介することもあります。
てんかんの薬物治療にあたっては、規則正しく服薬すること、自己判断で中断しないこと、生活リズムを整えて、睡眠不足を避けることが大切です。